働き方、生活設計、子育てなどについて考える

多摩美術大学情報デザイン学科卒 慶應義塾大学大学院SDM研究科修了 某玩具メーカー企画開発職(退職)    これからの働き方や、生活設計、今後の子育てなどについて悩み始めている20代後半女性が日々思うことを気ままに綴っております。

子供は男の子が良い?女の子が良い?

あるドラマを見ていたら、子供は男の子が良いか、女の子が良いかと話し合うエピソードがありました。ドラマの中では、男性は社会の波に揉まれ、辛くても家族のために仕事を辞めることは出来ずに、歯を食いしばって泣き言を言わずに生きていかなければならないので、女の子のほうがいいよね!という内容でした。

私は男性の人生を経験していないので、どちらのほうが良いとは言えませんが、女性も結構辛いよ〜ということを言いたい!

 

いや、嘘です。訂正します。

可愛くなく生まれた女性の人生は辛い!です。

 

女性の努力のほとんどは、容姿に負けます。

 

私は、小学生の頃から自分の容姿が良くないことを自覚していました。容姿は努力してもそこそこにしかならないので、お姫様のように王子様に見初めてもらうのを待つのではなく、努力でなんとか幸せになろうと思いました。

私の誤算は、芸能人やアナウンサー、CAといった職業でなければ、仕事は容姿に関係なく努力で掴めるだろうと思っていたことでした。

 

私は大手企業にはことごとく落ちました。

もちろん、私の努力不足も大いに関係しています。

でも、周りを見渡しても、容姿端麗な人は大手企業に内定をもらっていました。

それは、企業側からしたら当然なことです。

会社の顔として営業する女性が、美しい人のほうが営業が取れるのは明らかです。

化粧品関係のメーカーなら、営業でなくてもその会社の人が美しい肌でなければ、そこの商品を買うのは控えようかなと思ってしまいますので、当たり前の話ではあるのです。

また、容姿が良い女性は明るく、コミュニケーション能力が高いですし、もちろん彼女たちは容姿が美しいことに奢らずにしっかりと努力を積み重ねています。そうなったらもう勝ち目はないですよね。

男性に選ばれるのも美しい女性、アナウンサーやCAなどそもそも容姿端麗でないとなれない職業があり、大企業に入れるのも美しい女性…

技術職であれば、努力でなれるのでは!?と思っても、男性社会の場所では、女性としての扱いはいっさいないので、産休育休なんて少しでも取っていたら出世は出来なくなりますし、家庭を持ちたくても諦めるしかありません。

 

とにかく、女性として生まれ落ちた瞬間に、容姿が良くなれば人生詰んでると思うのです!

美人の人生を経験していないので、美人なら幸せなのかも正直わかりません。美人も美人で妬まれたり、色々大変そうです。。

 

男性も女性もどちらも経験してみなければ本当のところはわからないので、誰もどちらのほうが良いとは言えませんが、私は日々、女性の人生は辛いなぁと思ってしまいます…

 

特に、容姿が良くないと企業の一員として生きていくのは本当に大変だということを身を持って実感しました。

 

企業の一員としての生き方ではなければもう少し楽なのか。。

今後はこれを検証していきたいと思います。

 

 

 

牛乳石鹸CMについて思うこと。

流産してから約一年が経ちました。

子供が欲しいと思いながら、なかなか授かりません。

キャリアプランを考えれば、本当は5年は働いて、ある程度役職もついてから産休・育休に入らないと、その後のキャリアアップはなかなか難しいと思います。

そんなことはわかっているし、私自身、自分で経験するまでは、働きながら子供も育てたいなんて贅沢言うなら、子供を作る時期の計画くらいきちんと立てろよ。と思っていました。

でも、違いました。子供は本当に授かりもので、欲しいと思った時に出来るわけではないのだということを実感しました。

 

残念ながら、今の日本ではいつどんな時に子供ができても仕事を続けられて、その後キャリアアップできるほどの環境は整っていません。

なので、私は今月いっぱいでサラリーマンを辞めることにしました。

 

この1年間、いつ子供が出来ても良いように、生ものを避けたり、飲み物には常にカフェインが入っていないかチェックして、眠くなってもコーヒーを飲まずにひたすら眠気に耐えて、道でタバコを吸っている人の横を通る時は息を止めて歩いています。

 

正直、疲れてしまいました。

やっぱりどうして私だけこんなに我慢しなくちゃいけないんだろうって思ってしまいます。

全部自分で決めたことだし、望んでやっていることなのに、文句を言うのは間違っていることもわかっているけれど、

やっぱり男の人が羨ましいと思ってしまう気持ちを止められないのです。

そんな時に牛乳石鹸のCMを見たんです。

あのCMに対して、賛否両論あるのもわかるし、こんなことで怒るの?共感力がないんじゃない?という人の気持ちもわかります。

だけど、我慢しなくちゃいけないことだらけな今の私から見たら、朝のたった数分のごみ捨て、一年でたった一日の息子の誕生日じゃない。。と思わずにはいられませんでした。

もっとたくさん家庭のことをやっていたり、仕事で辛いこともあるっていうのをあの数分間に感じられるように映像を作ってはいたけれど、

それでも、男性は結局子供を産まないじゃん。キャリアに傷をつけることなく家庭をもてるじゃんって悔しくてたまらなくなりました。

 

だから、「何がダメなのかわからない」という男性の声はとても傷つきました。

確かに、あのCMはダメだ!即刻中止しろ!という今の風潮は、クリエイティブの幅を狭めてしまうし、それについて「そこまで言うほど?」という意見はわかります。

だけど、「何でダメなのかわからない」というのは、あまりにも女性の立場を理解していないのではないかと思ってしまいました。

 

クリエイティブの側から言ったら、

石鹸のCMといったら女性ターゲットがほとんどの中、男性をターゲットに男性の日々のストレスを洗い流そうという発想はなるほどなと思うし、これは想像ですが、最初は誕生日の日にプレゼントもケーキも用意したけど、部下のミスで残業になってしまったっていうストーリーだったのではないかと思うのです。ただ、制作がD社ということで、残業は辞めよう…ってなってしまってあんなことになってしまったのではないかと…

 

作り手の気持ちもわかるけれど、今回のことは、「最近、なんでも炎上するよね」で片付けては欲しくないと個人的に思ったので、気持ちを書きました。

 

言葉にしてみると、寿司が食べられないとか、紅茶が飲めないとか、それこそそれだけ?って感じで、それが日々積み重なって、さらにキツイことがいくつか起こることでしんどくなるわけで、ごみ捨てとかそれだけで?っていうことではなくて、そういうのの日々の積み重ねがしんどいのですよね。

 表現したかったことはわかるけれど、明らかに表現方法が間違っていると私は思います。

 

現代は男女平等社会なのか。

男女が平等に働けるようになり、バリキャリ女性にとっては、生きやすい世の中になったのかもしれません。

しかし、男女が平等に働けるよう訴え続け、女性の自由を勝ち取った先代の皆様には本当に申し訳ないのですが、今の世の中は全ての女性を生きづらくしてしまったのではないかと感じます。

 

まだまだ職場環境は男性と対等だとは言えません。

私の勤める会社は、業種的なこともあり、かなり女性が働きやすい環境を整えてはくれていますが、それでも役員に女性はいないし、管理職にすら圧倒的に男性比率が高いのが現状です。私の会社に限ったことではなく、女性が男性と同じ役職につくためには、男性の2倍以上の能力と根性が必要だと感じます。

ただ、こちらにはまだまだ課題があるとは言え、昔に比べたらだいぶ女性は働きやすくなりました。

問題は、専業主婦になりたいと考えている女性のほうです。

あまりメディアでは話題にされていないように思うのですが、実は専業主婦になりたい女性というのは、昔と変わらないのでは?と思うくらい多いのです。

高学歴の女性がキャリアのためにハイレベルな大学に進学しているかと言うと、実はそうではないのです。

勉強ができるからそのレベルの大学に入ったというだけで、本当は専業主婦になりたいと考えている人が実はすごく多い!(私の周りには東大卒の女性でもこのタイプの人がいます。)

一昔前であれば、このようなタイプの女性は、女子大に進学し、有名企業の一般職で就職したのだと思います。

現代は、男女平等と言う名の経費削減のために、一般職の募集は極端に少なく、

本当は専業主婦になりたいと思っている女性でも、総合職、専門職で就職することになります。

そうなれば、業務に忙殺され、職場と自宅の往復生活…結婚さえできない!と嘆いています。(みんな優秀で優しくて、とても美人ばかりです!)

また、共働き世帯が増えたことにより、経済的な余裕があるほうが良いと、できれば共働きしてほしいと考えている男性が多くなっているのが現状です。

 

さて、働きたい女性に対しては、キャリアアップはさせないただの労働力としての雇用。

結婚願望のある女性に対しては、結婚できない状況や、できても本当はやりたくない仕事との両立を迫られる… 

果たして、女性が生きやすい時代になったのでしようか?

男女平等をうたいながら、男性ばかりが生きやすくなっているように思えてなりません。

 

総合職の就職は半分が女性になり、その女性たちはキャリアアップしないとしたら、ライバルは男性だけの場合の半分。

結婚すれば、経済面では共働きで家計を支える負担は半分…

その分、家事や子育てを男性がやるようになったという反論もあるかもしれませんが、果たして本当にそうなのでしょうか?昔に比べて家事の負担が減り、女性が働けるようになったのは、洗濯機や食洗機、ルンバの力が大きいと思います。

どんなに家事や育児に協力的な男性だったとしても、いまだに女性が家事をこなすべきで、子育てをするべきだという世間の目を向けられてしまいます。

男性の育休制度があったところで結局会社からの無言の圧力や世間体で、育休を取得するのは大半が女性です。

子供を産むのは女性だし、それは確かに理にかなっているのかもしれないけれど、男性は結婚して子供を持つことに、キャリアのリスクを追うことはほとんどなく、女性はそれを望んだ時点でリスクを追わなければなりません。

また、この記事を書こうと思ったきっかけは、すごく個人的なことになりますが、年末に旦那さんの実家で過ごしたことです。

世間体的に、お正月は旦那さんの実家に帰省し、1日中家事をしている女性が多いのではないかと思います。

我が家では、家計を支える経済面も完全に半分づつの負担なので、通常は家事も半々で行っています。しかし、世間の目が絡むと、私は昔ながらの「良き妻」としての仕事をしなくてはならなくなります。

これではやはり女性の負担が大きくはないでしょうか?

子供がいる家庭においてはこの差はますます大きくなっていると思います。

 

話が少しそれてしまいましたが、

確かに昔よりも女性の選択肢は増えたのかもしれません。しかし、いくら選択肢が増えても、望むものを選ぶことができないのであれば、それは自由の獲得とは言えません。

 

制度がいくら変わったところで、人々の考え方が変わらない限り、本当の自由などありません。

これは、男女の平等に限った話ではないと思うのです。

平等のための制度が、ますます不平等な世の中を作り出してしまっているように感じることばかりです。

 

女性に生まれたのだから、受け入れるしかないのかもしれません。

しかし、それでは何も変わらない。女性が生きやすい世の中にしようと頑張り続けた先代の女性たちにも申し訳ない。

少しでも女性が生きやすい世の中になるためには、訴え続け、人々の考え方をシフトしていかなければならないと思います。

 

 考え方をシフトするということは、長い年月を要することです。

まず、今からできる第一歩として、これから結婚する男性にはぜひ考えてもらいたいことがあります。

仕事に自分の時間の大半を使いたいと思っているのであれば、奥さんを一生養う覚悟を持って、専業主婦になりたいと思っている女性と結婚して欲しいです。

「関白宣言」のような妻になりたいと思っている女性も現代にも実はたくさんいるので、そういう女性をとにかく見つけ出して欲しいです。

(ニュースを見て歌詞を調べたのですが、私は死んでも無理だと思いましたが^^;)

 

共働きが良いと思うのであれば、自分も積極的に育休を取り、全ての家庭のことは二人で平等に分担するという気持ちを持ってほしいです。

(お正月に自分の実家に一緒に帰るのもなしにしていただきたい。。)

 

女性が本当に生きやすい世の中になりますように。

まずは小さな一歩から!

SNSで若者の関係性は希薄になったのか。

若者が関わる事件やニュースがあると、

テレビのコメンテーターが必ずと言っていいほど、

「最近の若者は、SNSによってつながった気持ちになり、周囲との関係性が希薄になっている」

といったようなことを口にする。

私はそのたびに、本当にそうなのかしら?と疑問に思ってしまいます。

私は、SNS世代と言うには少し上の世代だと思いますが、高校時代にミクシィが流行り始め、大学でFacebookが日本でも浸透して、大学院の時には、友達との連絡手段はほぼLINEになりました。

SNSを当たり前に使っていた大学時代、毎日学校で会う友達との関係性が希薄になったようなことはないし、むしろ会っていない間にお互いがどんなことをしていたか共有していることで会話は広がります。学校で会わない日でも、

「あの映画見たいな〜」とつぶやくと、

「私も見たいと思ってた!一緒に行こー!」

と会って話す機会も増える。そして、これは、今自分が属しているコミュニティ外の人とでも同じように起こっていました。

何年も会っていなかった中学時代の同級生から、Twitterに返信が来て、一緒に映画に行ったりもしました。

当時そこまで仲良くなかったけど、

今、同じ業界で働いているとか、最近好きになったバンドが一緒だったとか、お互いの環境が変化していく中で、また会うきっかけが出来る…

それってすごく嬉しいことだと思うし、SNSがなかったら、また仲良くなることは出来なかったんだろうなと思います。

そして、何より私にとって嬉しいことは、逃げ場があることです。

今属しているコミュニティで何か上手くいかないことがあった時、SNSに入れば昔の私のコミュニティや、趣味の仲間のコミュニティが温かく向かえてくれる。

今属している場所がすべてだった時代だったら、そこで上手くいかなくなったとき、世界中のすべての人が敵になってしまったような気持ちになると思うのです。

だけど、世界は広い。

こんな私を受け入れてくれる場所は必ずある。

今いる場所に無理して協調しなくてもいい。

私の個性を受け入れてくれる場所がある今の時代は、本当に生きやすい時代になったと感じています。

PLY NOTE絶賛クラウドファンディング中です

昨年は、200人以上の方にご支援をいただき、
ユーザーの皆様からのフィードバックを受けてさらに使いやすいカタチに改良を加えて
2017年版もいよいよクラウドファンディングがスタートいたしました!

www.makuake.com

 

PLY NOTEとは?という方もいらっしゃるかと思いますので、

こちらで改めてご紹介させていただきます。

皆さんは、手帳をお使いですか?

日々、様々な予定が入ってくる中で、もはや欠かせないものですよね。

近年では、デジタルのスケジュール管理ツールを愛用している方も多いと思います。

それでは、日々のメモや勉強などではノートをお使いでしょうか?

こちらもデジタルに移行している人も多いかと思います。

ですが私は、平成生まれのデジタル・ネイティブ世代ですが、

アナログのノートを使用しています。

これにはちょっとした理由があります。

私は大学院で、イラストを描きながら思考をすることによる効果について研究しておりました。

私たちの脳は直接的な文章ではなく「イメージ」「色」「キーワード」「アイデア」を

結びつける ことによって機能しています。

(トニー・ブザン,近田美季子訳.マインドマップ超入門.ディスカバー・トゥエン ティワン.2008.)

ですから、脳全体を使って思考することができる

手書きのノートは、思考にもかなり影響を与えます。

ただ、手書きのノートには、

・どこに何を書いたのかわからなくなってしまう

・後から書き足すことが難しい。または、書き足したところがわからない

といった欠点があることも事実です。

最近では、手帳とノートが一緒になっているものも販売しており、

これなら日付と関連づけて、「確かあの時くらいに書いたよな…」と

書いたところを見つけることができますよね。

しかし、こちらの手帳とノートが一体になっているものって、

白紙のページがかなり余ってしまいませんか?

たくさん書く月もあれば、全然書かない月もあったり…。

そこで、そんな悩みを解決するものこそが、「PLY NOTE」なのです!

自分の好きなノートに、カレンダーシールを好きなところに貼ることによって、

自分のお気に入りのノートを手帳にすることができます。

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今月が始まるページに今月のカレンダーシールを貼って、

今月のノートのページが終わったら、新しい月のページを貼る…

このように使うことで、無駄なページがなく、またこの時あたりに書いたな…と

ノートの書いた場所を後から探す際にも、カレンダーを間に挟むことによって

検索しやすくなります。

また、PLY NOTEには付箋のトレーシングペーパーが付属しています。

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紙媒体のスケジュール帳では困難だった、タスクでのスケジュール分けや、

ノートに後から書き足したことをわかりやすくするためにも非常に優れた

機能性を持っています。

さらに、ノートには、書き残しておかなくても良いような、

ちょっとしたメモを書くこともありますよね。

これらが増えてしまうと、後から重要な内容を探す時にとても不便です。

そんな時のために、書いて消せるホワイトボードシールもオプションで付け加えることができます。

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一度使ってみると、この便利さに手放せなくなると思いますよ♪

そろそろ来年の手帳はどうしようかな?と考え始めている時期かと思いますので、

2017年はPLY NOTEですっきりスケジュール管理をしてみませんか?

マタニティマーク問題について

マタニティマークと言えば、近年では大半の人がどのようなものかわかるかと思います。
念のためご説明いたしますと、妊娠初期の妊婦さんは、見た目には妊娠していることがわかりづらいため、妊娠中であるということを示すために、交通機関などが無償で配布しているマークです。
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厚生労働省公式より
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-hoken/maternity_mark.html

私は、妊娠するまで母子手帳のように産婦人科か市役所等でもらえるものかと思っておりましたが、駅の係員に自己申告で誰でももらえます。(極端な話、何の証明もいらないので、妊娠していなくてももらえます^^;)

このマタニティマークについて、最近悲しい記事を目にしました。
マタニティマークをつけている人に対して、
「大げさだ」とか、「妊娠したくてもできない人に対して自慢かのようで腹が立つ。」などの理由で嫌がらせをする人がいるという記事でした。
こちらの記事も、多くの方がご覧になったのではないかと思います。
当時この記事を見た時は、
「なんじゃこりゃ!どこぞのすっとこどっこいが嫌がらせなんてするんだ!」と思っておりました。
そんな人がいる世の中だから、少子化になってしまって、頑張っているお母さんたちがますます肩身の狭い思いをして生きて行かなくてはいけなくなるではないかと、憤慨しておりました。

ですが、少し考え方が変わる出来事がありました。
話づらい話なのですが、これは多くの人が知らないことだと思ったので、あえてお話することにします。
今回、私は初めて妊娠、流産を経験しました。
悲しい話なので、あまり多くの人が語らない話だと思います。なので、私は今回経験するまで、ほとんど知識がゼロで大変困惑しました。
これから妊娠を考えている方や、今後妊婦さんと接する機会があった時に役に立つのではないかなと思うので書き残しておきたいと思います。

そもそも流産って、その名の通り、赤ちゃんがお腹から流れて出てきてしまうものだと思っていました。
なので、血が出たりしていなければ、元気に育っているんだ!と思っていたのです。
それが突然、定期検診をしたら、先週まで元気に動いていますね〜と言われていた赤ちゃんが、
心拍が動いていないですね…と言われたのです。
何のことかわからず、「?」という顔をしていると、先生から「繋留流産です。」と告げられました。
「ケイリュウ流産?」え!流産!??
と、突然のことにびっくりしました。
今回の検診が終われば、流産のリスクも少し下って、母子手帳ももらえる!予定日も決まる!という時のことだったので、そろそろ名前も考え初めていたし、もう大丈夫だろう!と思って、妊婦さん用の雑誌を買ったり、マタニティグッズを少しづつ買い始めたりしていたのです。
子供が産まれたら、あそこに行こうとか、あれを買おうとか…
失恋を経験した人ならわかるかもしれません。
あの人と結婚したら、こんな結婚式をして、こんなお家に住んで…なんて考えていたのになぁという悲しみににも似ている気がします。
とにかく、しばらくは涙がとまりませんでした。
でもそれは、今の医学は発達しているので、すぐに次も望めます。旦那さんの支えもあって、また頑張ろうと前向きになることができました。

さて、前置きがすごく長くなってしまったのですが、本題はここからなのです!
先ほども書きましたが、流産って、赤ちゃんが流れて出てくるもんだと思ってたんですよ!
もちろん、そういう状態になる流産もあるのですが、私の場合は、繋留流産でした。
赤ちゃんはお腹の中にいるけれど、心拍が止まってしまっている状態です。
なので、赤ちゃんを出さないといけないんですね。
そのための手術を行いました。
手術と言っても、お腹を切るわけではありません。
なんだ、大したことないじゃんって思うじゃないですか。部分麻酔ですぐ終わるんでしょ?って思うじゃないですか!
それが!!めちゃくちゃ痛いんですよ!
そして、そのめちゃくちゃ痛いあとしばらく痛いまま何時間か放置されて、あーこれ、ドラマとかでみたやつーっていうストレッチャーで手術室に運ばれて、手術室ほんとにクラシックが流れてて、酸素マスクされて、全身麻酔っていう、もうすごい本格的な、ドラマでしかみたことなかったガチな手術でした…(切ったり縫ったりもっと辛い手術をされた方すみません。でも、知らなかったので想像より大ごとでびっくりしたんです!)
それなら最初の痛いやつの時から麻酔してよって感じなのですが、それはそれでリスクが高くなっちゃうそうで…
さっきは現代の医学は進んでいるので〜なんて書きましたが、ちっとも進んでなくない!?この2017年になんでこんな痛いの!?
医療の進歩遅すぎない!?
出産くらい痛いんじゃないの!?(出産経験していないので、出産されている方にはすみません。そんなもんじゃねぇよと思われるかと思いますが^^;)
とにかく、私は人生でこれほど痛い思いは初めてでした…
これまでで一番辛かった胃カメラの数百倍くらい痛かったです。
ていうか!痛いとか聞いてないんですけどっ!
誰も教えてくれなかったし、誰のブログにもそんなこと書いてなかったし!
しかも、私は妊娠中つわりがひどく、妊娠悪阻という病気になってしまって(飲み食べができないので脱水症状になってしまうやつです。)
妊娠初期からずっと入院していました。
そもそも注射が大嫌いで、小学校高学年の時の予防接種で怖すぎて一人だけ大泣きしたくらいです。
大人になったら平気になるからとか、医学が進んで痛くなくなるからと騙され続けて大人になってしまいましたが、今でも全然痛いし、怖いんですっ!
なのに、毎日点滴で、しかも最悪なことに血管がめちゃくちゃ細いらしく、(3.11の時、意を決して献血に行ったら、血管が細すぎて針より細いから無理だよーあっはっは!と追い返されたくらい^^;)
点滴がすぐ漏れるんです…
普通は5日くらいは同じ箇所から点滴を流せるんですが、私はほぼ毎日刺し直し…
しかも、よく失敗されるし…
それでも、子供のためだと必死で我慢していたのにっ!
そして、手術の前にも、採血、また点滴、筋肉注射両腕に…と刺されまくって、今、両手とも穴とアザだらけなのですが、とにかく一ヶ月くらい毎日泣きそうになりながら(たまに泣いてた)注射をされ続けました。
そんな中、少なからず、なんで私だけこんな辛い思いをしなくちゃいけないんだろうと思いました。
偏見も含んでいて嫌な言い方かもしれませんが、
産婦人科にしばらく入院していたので、色んな妊婦さんを見ました。
臨月なのに、きれいな金髪に染めている人(プリンにもなっていなかったので、ここ一ヶ月以内に脱色したんだろうと思います。)とか、
望んでいない妊娠をしている人とか…

そんな時に、マタニティマークをつけている人に対しての嫌がらせがあるという話を思い出しました。
私は幸運なことに、不妊治療は経験していませんが、不妊治療自体も、相当しんどくて、過酷なものだと聞きます。その上、今回私が経験したような繋留流産の手術を何度もするのかと思うと、
私は正直もう二度とこんな辛い思いはしたくないと思ったし、不妊治療で何度も苦しんでいる人はその何倍も辛いんだろうと思います。
そんな中で、マタニティマークをつけている人を見たら、羨ましい気持ちとか、何で私じゃなくてあの人なんだろうとか思ってしまうこともよくわかりました。だからといって嫌がらせをしたりすることは別問題ですが、以前はわからなかったどこぞのすっとこどっこいさんの思いも、今回の経験を通して共感することができました。
もちろん、マタニティマークには私は賛成です。
妊娠初期に入院する前、一度だけつわりがひどい中、無理矢理出勤したことがありました。
どうしても座っていないとしんどかったのでマタニティマークをつけていたのですが、
その時に多くの方が席を譲ってくださって、本当に助かりました。だから、マタニティマークは必要だと思っています。

月並みな言葉になってしまいますが、
子供を授かるということは、意外ととても大変で、奇跡的なことだなと改めて実感しました。
このブログを読んで、えっ…流産でもそんなしんどいの…子供産みたくない!と逆効果な考えをもたせてしまったらすみません!
でも、私も正直もうしんどいです。でも、やっぱり頑張ろうと思っています。
世の中の妊活している方、妊婦さんや、お母さん、それを支えている旦那さんたち、みんな想像していたよりもすごく頑張っています。
だから、みんな頑張っているから、私も頑張ろう!という気持ちになる人が少しでも増えるといいなと思います。