SNSで若者の関係性は希薄になったのか。
若者が関わる事件やニュースがあると、
テレビのコメンテーターが必ずと言っていいほど、
「最近の若者は、SNSによってつながった気持ちになり、周囲との関係性が希薄になっている」
といったようなことを口にする。
私はそのたびに、本当にそうなのかしら?と疑問に思ってしまいます。
私は、SNS世代と言うには少し上の世代だと思いますが、高校時代にミクシィが流行り始め、大学でFacebookが日本でも浸透して、大学院の時には、友達との連絡手段はほぼLINEになりました。
SNSを当たり前に使っていた大学時代、毎日学校で会う友達との関係性が希薄になったようなことはないし、むしろ会っていない間にお互いがどんなことをしていたか共有していることで会話は広がります。学校で会わない日でも、
「あの映画見たいな〜」とつぶやくと、
「私も見たいと思ってた!一緒に行こー!」
と会って話す機会も増える。そして、これは、今自分が属しているコミュニティ外の人とでも同じように起こっていました。
何年も会っていなかった中学時代の同級生から、Twitterに返信が来て、一緒に映画に行ったりもしました。
当時そこまで仲良くなかったけど、
今、同じ業界で働いているとか、最近好きになったバンドが一緒だったとか、お互いの環境が変化していく中で、また会うきっかけが出来る…
それってすごく嬉しいことだと思うし、SNSがなかったら、また仲良くなることは出来なかったんだろうなと思います。
そして、何より私にとって嬉しいことは、逃げ場があることです。
今属しているコミュニティで何か上手くいかないことがあった時、SNSに入れば昔の私のコミュニティや、趣味の仲間のコミュニティが温かく向かえてくれる。
今属している場所がすべてだった時代だったら、そこで上手くいかなくなったとき、世界中のすべての人が敵になってしまったような気持ちになると思うのです。
だけど、世界は広い。
こんな私を受け入れてくれる場所は必ずある。
今いる場所に無理して協調しなくてもいい。
私の個性を受け入れてくれる場所がある今の時代は、本当に生きやすい時代になったと感じています。