働き方、生活設計、子育てなどについて考える

多摩美術大学情報デザイン学科卒 慶應義塾大学大学院SDM研究科修了 某玩具メーカー企画開発職(退職)    これからの働き方や、生活設計、今後の子育てなどについて悩み始めている20代後半女性が日々思うことを気ままに綴っております。

現代は男女平等社会なのか。

男女が平等に働けるようになり、バリキャリ女性にとっては、生きやすい世の中になったのかもしれません。

しかし、男女が平等に働けるよう訴え続け、女性の自由を勝ち取った先代の皆様には本当に申し訳ないのですが、今の世の中は全ての女性を生きづらくしてしまったのではないかと感じます。

 

まだまだ職場環境は男性と対等だとは言えません。

私の勤める会社は、業種的なこともあり、かなり女性が働きやすい環境を整えてはくれていますが、それでも役員に女性はいないし、管理職にすら圧倒的に男性比率が高いのが現状です。私の会社に限ったことではなく、女性が男性と同じ役職につくためには、男性の2倍以上の能力と根性が必要だと感じます。

ただ、こちらにはまだまだ課題があるとは言え、昔に比べたらだいぶ女性は働きやすくなりました。

問題は、専業主婦になりたいと考えている女性のほうです。

あまりメディアでは話題にされていないように思うのですが、実は専業主婦になりたい女性というのは、昔と変わらないのでは?と思うくらい多いのです。

高学歴の女性がキャリアのためにハイレベルな大学に進学しているかと言うと、実はそうではないのです。

勉強ができるからそのレベルの大学に入ったというだけで、本当は専業主婦になりたいと考えている人が実はすごく多い!(私の周りには東大卒の女性でもこのタイプの人がいます。)

一昔前であれば、このようなタイプの女性は、女子大に進学し、有名企業の一般職で就職したのだと思います。

現代は、男女平等と言う名の経費削減のために、一般職の募集は極端に少なく、

本当は専業主婦になりたいと思っている女性でも、総合職、専門職で就職することになります。

そうなれば、業務に忙殺され、職場と自宅の往復生活…結婚さえできない!と嘆いています。(みんな優秀で優しくて、とても美人ばかりです!)

また、共働き世帯が増えたことにより、経済的な余裕があるほうが良いと、できれば共働きしてほしいと考えている男性が多くなっているのが現状です。

 

さて、働きたい女性に対しては、キャリアアップはさせないただの労働力としての雇用。

結婚願望のある女性に対しては、結婚できない状況や、できても本当はやりたくない仕事との両立を迫られる… 

果たして、女性が生きやすい時代になったのでしようか?

男女平等をうたいながら、男性ばかりが生きやすくなっているように思えてなりません。

 

総合職の就職は半分が女性になり、その女性たちはキャリアアップしないとしたら、ライバルは男性だけの場合の半分。

結婚すれば、経済面では共働きで家計を支える負担は半分…

その分、家事や子育てを男性がやるようになったという反論もあるかもしれませんが、果たして本当にそうなのでしょうか?昔に比べて家事の負担が減り、女性が働けるようになったのは、洗濯機や食洗機、ルンバの力が大きいと思います。

どんなに家事や育児に協力的な男性だったとしても、いまだに女性が家事をこなすべきで、子育てをするべきだという世間の目を向けられてしまいます。

男性の育休制度があったところで結局会社からの無言の圧力や世間体で、育休を取得するのは大半が女性です。

子供を産むのは女性だし、それは確かに理にかなっているのかもしれないけれど、男性は結婚して子供を持つことに、キャリアのリスクを追うことはほとんどなく、女性はそれを望んだ時点でリスクを追わなければなりません。

また、この記事を書こうと思ったきっかけは、すごく個人的なことになりますが、年末に旦那さんの実家で過ごしたことです。

世間体的に、お正月は旦那さんの実家に帰省し、1日中家事をしている女性が多いのではないかと思います。

我が家では、家計を支える経済面も完全に半分づつの負担なので、通常は家事も半々で行っています。しかし、世間の目が絡むと、私は昔ながらの「良き妻」としての仕事をしなくてはならなくなります。

これではやはり女性の負担が大きくはないでしょうか?

子供がいる家庭においてはこの差はますます大きくなっていると思います。

 

話が少しそれてしまいましたが、

確かに昔よりも女性の選択肢は増えたのかもしれません。しかし、いくら選択肢が増えても、望むものを選ぶことができないのであれば、それは自由の獲得とは言えません。

 

制度がいくら変わったところで、人々の考え方が変わらない限り、本当の自由などありません。

これは、男女の平等に限った話ではないと思うのです。

平等のための制度が、ますます不平等な世の中を作り出してしまっているように感じることばかりです。

 

女性に生まれたのだから、受け入れるしかないのかもしれません。

しかし、それでは何も変わらない。女性が生きやすい世の中にしようと頑張り続けた先代の女性たちにも申し訳ない。

少しでも女性が生きやすい世の中になるためには、訴え続け、人々の考え方をシフトしていかなければならないと思います。

 

 考え方をシフトするということは、長い年月を要することです。

まず、今からできる第一歩として、これから結婚する男性にはぜひ考えてもらいたいことがあります。

仕事に自分の時間の大半を使いたいと思っているのであれば、奥さんを一生養う覚悟を持って、専業主婦になりたいと思っている女性と結婚して欲しいです。

「関白宣言」のような妻になりたいと思っている女性も現代にも実はたくさんいるので、そういう女性をとにかく見つけ出して欲しいです。

(ニュースを見て歌詞を調べたのですが、私は死んでも無理だと思いましたが^^;)

 

共働きが良いと思うのであれば、自分も積極的に育休を取り、全ての家庭のことは二人で平等に分担するという気持ちを持ってほしいです。

(お正月に自分の実家に一緒に帰るのもなしにしていただきたい。。)

 

女性が本当に生きやすい世の中になりますように。

まずは小さな一歩から!